わんぱく宣言2008/全国こども作文・スピーチコンテスト 公式ホームページ
わんぱく宣言 2008
テーマ
「ありがとう」
奨励賞
(小学生高学年の部)
大山 照央(おおやまてるひろ)
東京都/中央区立 明石小学校 4年
『テル』
ぼくの名前はテルヒロ。仲良しの友だちからテル≠ニよばれてきた。去年の十一月、埼玉県の浦和から東京都中央区明石町へ引っこしをした。高速道路・水上バス・色とりどりのタクシー・夜もキラキラ光るおしろの様な背高ノッポビル・地下鉄の出入り口からアリの行列の様に行き来する人たち…今まで住んでいた街とは大ちがいで、すごい所へ来ちゃったなぁと、少し心配になってしまった。
明石小に転入して転校生の大山君≠ノなって一ヶ月、ぼくはサッカークラブに入会した。浦和でずっとサッカー教室に通っていたので、大すきなサッカーをまたできることになって、とてもうれしかった。
入会した次の日、三年生の試合があった。
でも、仲間の名前や顔がわからないので、ぼくはとても不安だった。行きの地下鉄の中でも、ほとんどだれともしゃべらないうちに、着いてしまった。
第一試合は後半から出場できたけれど、何が何だかわからないうちに、負けてしまった。第二試合、ぼくの前にポトンとボールが来たので、思いっ切り走った。左足のシュートが決まった。スカッとした。仲間の追加点もあって勝った。第三試合は、皆が強いぞと言うチームとだった。ぼくは久しぶりに思いっ切りボールをけって走れたし、シュートも決められたので楽しくてし方がなかった。その試合、ぼくは二点を入れることができた。勝てた。思わずガッツポーズをして後ろをふり返ったら、チームの仲間が皆ニコニコして、ぼくの所にかけよってきてくれた。そして、
「大山君、シュートを決めてくれて、勝たせてくれて、ありがとう。」
「大山君、明石に来てくれて、ありがとう。」
「大山君、サッカークラブに入ってくれて、ありがとう。」
と、次々に言われた。こんな風にありがとうって言われたことがなかったので、その時、
「うん。……。」
としか、ぼくは返事ができなかった。
帰り道、チームの仲間がぼくに話しかけた。
「テル、いっしょに帰ろう。」
「テル、シュートかっこ良く決まったね。」
と、大山君≠ェテル≠ノなっていた。試合に勝ったことより何倍もうれしくなった。そして、何だかがんばれるような気がしてきた。テルってよんでくれて、ありがとう!
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