わんぱく宣言2008/全国こども作文・スピーチコンテスト 公式ホームページ
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わんぱく宣言 2008 テーマ「ありがとう」
ベストスピーチ賞
坂井 泰法(さかいやすのり) 
新潟県/新潟市立 万代長嶺小学校 5年
『史上最高のなぞなぞ 〜おじいちゃんからの贈り物〜』
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「空っぽの巣にいる黒い鳥は、なーんだ?」ただ今、ぼくとおじいちゃんのなぞなぞタイム。ぼくが出す問題をおじいちゃんが考え中。
「うーむ…`、あっ、そうか、カラスだな。」
「あったりー、はい、ごほうびのチュ〜〜。」
  おじいちゃんが正解すると、ぼくからの強烈なチュー。おじいちゃんは大喜び。シワシワの顔がますますシワクチャになる。
「やっちゃんのチューもらうために頑張るぞ。」って真剣なおじいちゃん。ぼくが小さいころ、いつもこうやって遊んでいたんだ。
  でも何年かたつと、おじいちゃんは病気で入院することになった。おじいちゃんへのおみやげは、もちろん、「なぞなぞ」。
「空とぶイスは、なーんだ?」
「うーむ、なんだろうな…?」
  考えこむおじいちゃん。ぼくは小さな声で「ホー、ホケキョ。」
「あっ、うぐいすだ!」
「あったりー、はい、ごほうびのチュ〜〜。」
  楽しいうれしい宝物の時間。だけどおじいちゃんは、日に日に弱っていく…。ぼくがヒントを出しても、力なく首を横にかしげるだけ。しまいには、体を起こすのも、話すのも、つらそうだった。
  ある日、ぼくが病院へ行くと
「ペン…、かみ…。」
とおじいちゃんが声をふりしぼってぼくに言った。ぼくは細くなったおじいちゃんの指にペンと紙をにぎらせた。おじいちゃんは長い時間をかけて、やっとの思いで字を書いた。
  39。紙にはヨレヨレの字で、確かに「39」と書いてある。39?一体、何だろう?考えて考えて…でも、分からない。おじいちゃんは
やさしくぼくを見つめて、ほほえんでいた…。
  それからしばらくして、おじいちゃんは天国へ旅立った。ぼくに「39」のなぞなぞを残して。そのなぞを解いたのは、一冊のノートだった。おじいちゃんの部屋から見つかったノート。そこには、なぞなぞが・た・っ・く・さ・ん書いてあった。それは全部、ぼくがおじいちゃんに出したなぞなぞだった。その一問一問の後に、チューマークが書いてある…。そしてノートの一番後ろのページには…。
「愛しいやっちゃんへ贈りたい数字は・な・ー・ん・だ? 答え、39(サンキュー)」
  39。おじいちゃんからぼくへの最後のなぞなぞ。史上最高のなぞなぞだよ。
  大好きなおじいちゃん。ぼくの方こそ、39!!

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