わんぱく宣言2008/全国こども作文・スピーチコンテスト 公式ホームページ
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わんぱく宣言 2008 テーマ「ありがとう」
わんぱく大賞
(最優秀賞)
川嶋 隼人(かわしまはやと) 
福井県/福井市立 岡保小学校 5年
『三時間ママ』
  スピーチを聴く


「ただいま。」
玄関のドアを開けると、テレビの大音量の音が家中にひびきわたっている。ぼくはやかましいなと思いながら少し安心する。ろうかの左側の部屋をのぞく。
「人さらいにあわんと、無事帰ってこれたんか。せんべいでも食べるか。」
ひいばあちゃんが大音量のテレビにも負けない大きな声でぼくに声をかけ、ちょっとしけたせんべいをくれる。そのせんべいは線香のにおいがしていたのであまり食べたくなかったけど、おなかがすいていたので思わずぜんぶ食べてしまった。
  ぼくのひいおばあちゃんは94才だ。ひいばあちゃんの下の祖父、祖母、父、母達は、夕方5時半すぎに帰ってくるのでそれまでは、ぼくと妹のそばにいて、ぼくたちを見守ってくれている。3時間だけのママだ。だれもいない静かな家に帰るよりは、うるさくてもにぎやかな家に帰るほうがばくは好きだ。
  家族もひいばあちゃんをたよりにしている。お母さんからありがとうと言われると、なんだかうれしそうだ。
  ひいばあちゃんはせんたく物を取りこんでタンスに入れてくれる。ぼくの、引き出しの中に妹のスカートが入っていることがよくあるけど文句は、言わない。文句を言っても耳が遠いから疲れるという事もあるけど、家の事を一生けんめい助けてくれているから文句は言えない。
  ぼくや妹がねている時に、夜中に、二段ベットのはしごまで上がって、ふとんからはみ出ていないか見てくれる。でもひいばあちゃんがはしごから落ちないかかなり心配だ。
94才でも温暖化対策はかかさない。
「夏は汗をかくのが一ばん。クーラーは体も
  おかしくなるしかんきょうもおかしくなる。」と言ってすぐクーラーを消してしまう。それにゴミの分別も細かくペットボトルのラベルやキャップの輪も必ず取る。昔の着物の布でかばんを作ったり、いろんな物を再利用するのも得意だ。でも父のけい帯電話の充電の光がもったいないと言ってコンセントをぬき、父に少しおこられることもある。
  でもひいばあちゃんは、家族を支えるのも地球を守るのも同じあったかい気持ちで周りの物を大切にしながら生きている。ばあちゃんはあたり前だって言うけど、けっこうむずかしいよ。地球と家族を支える縁の下の力持ちのばあちゃん。ぼくも一緒に守って行くぞ。

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