わんぱく宣言2008/全国こども作文・スピーチコンテスト 公式ホームページ
わんぱく宣言 2007
テーマ
「我が家の食卓」
優秀賞
(小学生高学年の部)
(はまうずたかのり)
東京/私立成蹊小学校4年
「栄養満点、我が家の食卓」
スピーチを聴く
待ち遠しかった夏休み。
ぼくは母さんに、
「今晩のおかず、いっぱい取ってくるきね。」
と言って、父さんと川へ向かいました。新しく買ってもらったモリ鉄砲の初撃ちです。
川に入って、顔をつけてから、体の力を抜いてスーッと流れに乗りました。たくさん魚がいます。まず、一匹に狙いを定めて追いかけていると、魚は突然Uターン。川は流れが強いので、ぼくは体の向きを急には変えられません。川底の石にかきついて、ようやくUターンしたのですが、魚は見失いました。あっちこっち追いかけて泳ぐのは大変です。魚はすばしこいし、鉄砲は少しも当たらない。
そこで、目標を、石から石へちょうちょのように止まりながら泳ぐ魚にしました。
でもこれまたむつかしい。撃ったしゅん間、石の上からピュンと逃げるのです。何十回も失敗した後、石と石の間に逃げ込んだ魚を撃った時、サクッという感じがしました。
「やった。命中や。やった。つかまえた。」
ぼくはモリ鉄砲を上げて、父さんと、岸で見ていたおじいさんに見せびらかしました。
この日、父さんは鮎五匹と手長海老六匹、ぼくがチチブ三匹取りました。
ぼく達が風呂に入っている間に、おばあさんは鮎でさっさと「姿寿司」と「せごし」をこしらえてくれました。母さんは「手長とナスの甘辛煮」をたいてくれました。
ナスもキュウリも全部うちの畑の物です。
この辺には店が無いので、食事の材料はほとんど自分の家で作らないといけません。シイタケは裏山のをかわかしておくし、卵は飼っている鶏が産みます。コンニャクもみそもおばあさんの手作りです。
ぼくの突いた魚は、ゴリッとした歯ごたえで、なかなかおいしかった。自分で取った物だから、よけいおいしく感じるのでしょう。
ぼくはふだんは東京にいますが、長い休みには、おじいさんおばあさんのいる北川村にすぐ帰ります。家族五人そろって、ワイワイご飯を食べるのがとても楽しみなのです。
春休みは、道々生えているイタドリやワラビ、ツワブキを取ります。連休は裏山の竹の子を掘ります。秋は栗拾い。冬はイノシシを父さんが撃ちます。
四季おりおりの味を楽しむ山の食卓。
体にも心にも栄養満点の食卓を、家族みんなが囲む時、ぼくはますます元気になります。
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