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わんぱく宣言 2006 テーマ「僕の未来、私の未来」
わんぱく大賞
(最優秀賞)
坂井 泰法  
新潟/新潟市立万代長嶺小学校3年
「早く来い来い、僕の未来」

 ぼくはこの前、家ぞくで温泉に行った。水原のじいちゃん、ばあちゃんもさそった。おふろに入ると、ぼくは大はっけんした。
「 お母さんのおっぱい、ばあちゃんと同じだ」
  二人のおっぱいは、シワシワでしなびれて、そっくり。
「 あたり前だよ。私たち、親子だもん。」
お母さんとばあちゃんは顔を見合わせて「 ねー。」とわらった。
  ぼくはばあちゃんに
「 なんで、そんなにしなびれたのかなあ。」ときいた。するとばあちゃんは
「 四人の子どもに、おっぱいいっぱい飲ませたからだよ。シワシワでしなびれたおっぱいは、しあわせのしょうこなんだよ。」
とうれしそうに教えてくれた。
  お母さんもニコニコ顔で
「 お母さんだって、三人の子どもにおっぱい飲ませたからだよ。お母さんもしあわせだよ。」と言った。そしてぼくの顔をだきよせて、しなびれたおっぱいをくっつけた。本当だ。ほんわり、しあわせのにおいがした。
  ぼくは、そうっとおふろを見わたした。すると、いる、いる。あっちもこっちも、シワシワのしなびれたおっぱいおばあちゃんだらけ。みーんな、しあわせそうな顔してる。
  おふろからあがると、ごはんの時間。じいちゃんとお父さんは、お酒をついだり飲んだり。楽しそう。ぼくはこっそり
「 ねえ、じいちゃん。しあわせ?」
ときいた。じいちゃんはまっ赤な顔で
「 ああ。こうやって、子どもやまごに囲まれて、しあわせだよ。なあ、ばあちゃん。」
と、ちょっぴりてれくさそうに答えた。
  となりでばあちゃんは、ウンとうなづいた。
  「 私もみんなに囲まれて、しあわせだわ。」とお母さん。お父さんもおねえちゃんも弟もうなづいた。もちろん、ぼくも。
  しょうらい、けっこんしたら、おくさんに子どもをたくさん生んでもらおう。しなびれたおっぱいのおくさんが、ぼくの自まんだ。
  そして、またみんなで温泉に行こう。女は女どうし、おふろでシワシワおっぱいの見せ合いっこ。男は男どうし、
「 シワシワのおっぱいは、さいこうだねえ。」と言いながら、お酒の飲み合いっこ。大すきな家ぞくに囲まれて、しあわせがごちそうだ。
おなかは、はちきれるくらい、まんぷくだ。
  ああ、楽しみ。今からその日が待ちきれないぞ。早く来い来い、ぼくの未来。

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